港区「給付型奨学金」始めます。

いよいよ港区で「給付型奨学金」を始めます。
阿部浩子は議会でずっと求めてきてきました。

また選挙の公約にしてきました。
その「給付型奨学金(返さなくてもいい奨学金)制度」が来年度2021年度から始まります。
(第三回定例会で可決後成立となります。)

今大学生の2人に一人が何かしらの奨学金を借りていて、奨学金は学生の借金になっている状況。
日本学生支援機構の調査によると、生活保護受給者の86.5%が奨学金を借りて大学等に通っています。

全国で全日制・定時制高校に通い大学等の学校に進学するのが76.2%、就職する生徒は17.5%。
生活保護世帯は、31.7%、就職する子どもは43.6%です。

児童養護施設出身者は大学等に進学するのは22.6%、就職する生徒は70.9%です。
親の収入によって教育の格差があり、よって世代間の貧困の連鎖が起こってしまいます。
生涯年収格差は8000万以上とされています。

奨学金をかりて大学に通っても、生活費が払えずに退学に追い込まれる。
バイトバイトで本来の勉強ができなくなってやめてしまう。
勉強したいのに大学をあきらめてしまっている。
私はそんな生徒のために、返さなくてもいい奨学金制度を港区で実現したいと提案しました。

ようやく実現します。
大学等を対象とした奨学金制度、世帯の収入によって額が決まりますが、国の制度は約270万円までで入学金約26万円+授業料約70万円、奨学金約46万とし、それ以上の収入は額がどんどん減額し約380万円までがでることになります。

港区は年収約480万円の方まで区支援額として給付型奨学金として支援します。
来年度から始まるこの制度は、進学予定者から在学生まで拡大します。コロナで大変な学生たちも支援します。
また、今、奨学金を借りている学生たちには、社会福祉士や介護福祉士、保育士、看護師等々、また5年以上港区内の中小企業の事業所に勤務することで返済が免除になります。

この給付型奨学金制度にあてるため、港区版ふるさと納税制度に項目を追加します。
そして、基金を充当することで資金を多くの方から集めていく方法ですすめていきます。

議会の審議はこれからですが、この奨学金制度多くの方に活用してほしいです。

港区議会議員 阿部 浩子
https://univ-journal.jp/51721/